指導・教育の有り方
6月1日(金)『今日の数字』 プロ最上級:105 プロ上級:7 アマ最上級:79 アマ上級:33

私は今、共育塾を開いて小学生(3〜6年生)を教えている一方、日曜日は小学校の校庭を利用したテニスクラブのコーチをして、小学生(1〜6年生)にテニスを教えている。前者は有料、後者はボランティアであるが、完璧な指導を求めるが故に、有料無料は関係なく、常に理想を求めて試行錯誤が続いていると言うのが正直なところである。

どちらも一番の課題は、『やる気をどう導き出せるか』『向上心はどうすれば育つのか』と言う事である。おそらく、小学生を教えている立場の指導者の共通の課題であろうと思うが、「これだ」と示される王道は無いだろうと思う。

小学生の場合、習い事にせよ、塾にせよ、殆どの子は「親が強く勧めるから」と言う事が動機だと思う。スポーツクラブ、特に野球・サッカーに付いてはテレビで活躍するスター選手の勇姿を見て、スターへの憧れが動機であろうが、私が教えているテニスは、塾の場合と同様、親に勧められてと言うことではないかと思っている。

従って、塾に来る子も、日曜日にテニスに来る子も、勿論やる気が全く無い訳ではないのであるが、何とかしてクラスのトップになりたいとか、地域のトップレベルの選手になりたいと云う『積極的なやる気』を持っている子は極めて少ないのだろうと感じている。

『積極的なやる気』が出ればしめたものであるが、これがなかなか出て来ないのが現状である。無理と云えば無理なのかも知れない。私も小学生の時に真剣に取り組んだのは草野球だけであって、小学生の時の勉強をしている自分を思い出せないで居るのである。だから、私が教えている子達の事を責める資格は全く無いのであるが、皆親の為ではなく自分の為に『やる気』を出して欲しいと言う願いは、子達の親御さんと同じ位に持っている積りである。

最近考えていることは、本当の実力を付けることも大事ではあるが、それ以上に「自分の可能性を感じさせることが一番大切なのかも知れない」と思うようになった。つまり、「僕はクラスのトップだ、これからも頑張ればクラスのトップなんだ」と本当に感じてくれたのなら、ほって置いても、自分でトップを保つべく努力するようになるのかも知れないと感じさせる子達の存在があった。

考えて見れば、私もテニスで全国レベルでのトップを目指したのは、中二の時に兵庫県の新人選手権で準優勝したことがあったからだと思う。最終的には日本のトップ選手にはなれなかったのではあるが、大阪府、兵庫県、熊本県でトップを極めることが出来たのは、「僕は頑張れば凄い選手になれる、またなりたい」と言う願望と確信があったからだと思う。

企業教育では、成功体験と言う事をキーワードにすることもある。目新しい考え方ではないが、「子供達にやる気を芽生えさせるには、『成功体験』こそが重要ではないか」、その為には、塾の指導においては、学校のテストで少なくとも、90点以上を取らせ続けたいと思っている次第である。従って、当初は算数に限っていた指導教科を、算数、国語、理科にまで拡げている次第である。

幸い、算数、国語、理科を合わせて指導している塾生が、学校テストでほぼ目標通りの点数を取り始めており、相乗効果で、やる気が芽生えつつあるのに、塾長として少し手応えを感じているところである。



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日本の建て直しは教育改革から
5月14日(月)『今日の数字』 プロ上級:5 アマ最上級:115 アマ中級:7

小泉首相が登場した時に国民の一部に感動を与えた言葉は、江戸時代、現在の夕張市の如き財政難に喘いだ米沢藩の家老が、他藩からの支援の百票もの米を目先の窮乏対策に使わずに、つまり藩民に配らずに、恐らく他藩に転売し、人材育成こそ藩の窮地を救うとして藩校を建てる教育資金にしたと言う米百票物語から引用した『米百票』である。

私も感動を覚えた一人であるが、小泉さんは、結局は教育行政に何も手を打たないまま引退してしまった事には裏切られた想いがしたものである。しかし、後継の安倍首相は教育再生会議なるものを立ち上げ、更に教育基本法の改訂にも手を下した。美しい国を造り直すには、教育改革が一番に必要であるとの考察からであろうと私は見ている。

またしても裏切られた想いを抱かなくても済むように、安倍首相には頑張って欲しいと思う。

私は学力のアップも然ることながら、小学生の言葉の乱れは半端なものではないからである。昔の小学生は、もっと言葉遣いが丁寧であった、少なくとも親も子も、もっと言葉遣いを意識していたと思う。

私の努力は水泡に消されるとは思うが、塾と、日曜日の学校開放のテニスコーチで接する小学生達には、嫌われても言葉遣いにうるさい先生で居たいとと思っている。





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高校野球特待生制度について
5月11日(金)『今日の数字』 プロ上級:8 アマ最上級:147 アマ中級:5 アマ初級:5

全国の高校約4800校の中で約400校が技能優秀な野球部員の入学金や授業料を、そして特に優秀な部員の場合には寮費まで免除する特別待遇を与えていたことが分かった。プロ野球球団の西部ライオンズが専大北上高校の部員に金銭的な援助をしていた事から、アマチュア野球憲章に違反する特待生制度の存在が明らかになって漸く重い腰を上げた高野連の調査で判明したものである。

野球部員に特待生制度がある事は誰もが知っていたと思う。北海道の駒大苫小牧の選手の殆どが本州からの留学生である事、沖縄の強豪高にも大阪・兵庫からの留学生が多数存在する事は誰もが知っている事である。私たち部外者は特待生制度を違反とは思っていなかったし、今回謹慎処分と特待生契約を解除させられた殆どの野球部員もその親も違反していると言う認識は無かったのではないかと思う。

ただし、一部で技能優秀な中学生を囲い込み、甲子園出場の常連校に売り込み何某かの報酬を得るというスカウトまがいのブローカー達が暗躍していることも事実のようであり、違反指摘に対して晴れ晴れと反対を唱えられない野球部員とその親達が少なからず存在する事もまた確かである。

私は、他のスポーツに公然と認められている特待生制度を高校野球界だけが認めない事に対しては異を唱えたいと思っている。もし、これが私立中学でも行われているとしたら問題ではある。なぜかと言うと、中学は義務教育期間であるだけに、学業を蔑(ないがし)ろにして野球三昧の生活を認めていることになり、これは本人がプロになろうとなるまいと、将来の為にはならないと考えるので反対なのである。

しかし一方、高校生活がたとえ野球三昧のものであっても、それは受験勉強三昧の高校生活を送る極一般の受験生達と本質的には変わらず、野球三昧の生徒をのみ非難する理由は見当たらないと思っている。一般論としては野球一筋も勉強一筋もバランスを欠いた人間を育てることに繋がりかねない故にあまり好ましいことではないと思う。そして更に問題と思うのは、最近の野球特待生も、その他スポーツの特待生も、その他幼稚園から一流大学への入学を目指している子も、目的がどうもお金儲けが第一目的であるように感じられるからである。勿論、良い生活を目指す向上心は大切ではあるが、あからさまに『個の幸せのために』道を探し求めて、『公(おおやけ)の幸せのために』役に立とうとする気持ちも姿勢も見当たらないように思え、拝金主義国家日本の行く末が大変心配なのである。

スポーツにせよ、学問にせよ、お金儲け有りきではなく、一筋の道を究めることが目的であらねばならないと思う。多分、大リーグで嘗て大活躍した野茂投手や、現在活躍中のイチロー選手、松井選手、田口選手はお金儲けが第一目的ではなく、世界一の一流技術を究めたくて大リーグを目指したに違いないと思っている。お金儲けだけを目的にして海を渡った者は、途中で目的を失い挫折するに違いないからである。

特待生制度は野球の技術を究めようとする少年の夢実現を手助けするものとして必要だと思う。しかし、それが拝金主義を増大させるものでないように指導するのが、高野連の責任と義務だと思う。


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